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Forest Instructor Association of Japan

Newsを考察

2024年3月 林業でのVR利用について考える

林業を学ぶ現場でのVR(Virtual Reality:仮想現実)利用に関するニュース記事がありました。そこで、今月は森林におけるVRの導入について考えてみたいと思います。

■林業を学ぶ現場でのVR利用
林業を学ぶ京都の高校生が、京都府京丹波町の府立林業大学校でVR技術を用いた木の伐倒作業を模擬体験する授業を受け、再現された倒木事故などから仕事の難しさや安全への意識の再確認に役立てたそうです(参考文献1)。

■VRやメタバースへの期待
林野庁ではコロナ禍に森林にふれあう機会を提供するため、森林散策を仮想体験できる「VR森林散策」の取り組みを進めました(参考文献2)。最近ではVRに加えメタバースの活用が教育などの現場で期待されています(参考文献3)。
(VRが「3 次元シミュレーション空間を持つ」「自己投射性のためのオブジェクトアバタが存在する」「複数のアバタが同一の 3 次元空間を共有することができる」という3要件を持つことに対し、メタバースは更に「空間内にオブジェクトを創造することができる」要件が加わったとも言われています(参考文献3))

■ESDにおけるバーチャルとリアル
持続可能な開発のための教育(ESD:Education for Sustainable Development)では子供達の自然体験学習の効果が期待されていますが、ここでもバーチャルとリアルの組み合わせが好事例として紹介され、デジタル技術、ICT等の活用の重要性が指摘されています(参考文献4)。幼児期にはリアルな自然体験がより大切になりますし(参考文献5)、小学生にあるとバーチャルな体験はゲーム感覚で楽しく集中するには良いかもしれません。リアルとバーチャルを年齢層や目的も考慮してうまく組み合わせた教育プログラムの開発が進むと良いですね。

■まとめ
今回は検討が進む森林現場でのVR活用の事例を取り上げ、リアルとバーチャルの適切な組み合わせの可能性に触れてみました。子供たちへの森林環境教育には私たち森林インストラクターも全国で取り組んでいます。それぞれのニーズを踏まえたESD活動の支援ができればよいと考えています。


参考文献1:京都新聞「林業の現場「VR」で体験 伐倒作業・倒木事故も再現「経験思い出したい(2024/2/9)」(2024年2月18日閲覧)
https://nordot.app/1128551744280970094?c=768367547562557440

参考文献2:近畿中国森林管理局、八頭町産業観光課「360 度カメラを活用した森林ふれあい体験の取組~VR森林散策~(令和3年)」(2024年2月18日閲覧)
https://www.rinya.maff.go.jp/j/gyoumu/gijutu/kenkyu_happyo/attach/pdf/R3_happyo-22.pdf

参考文献3:雨宮智浩「メタバース/VR 技術により加速する教育 DX」日本労働研究雑誌, No. 754/May 2023 (2024年2月18日閲覧)
https://www.jil.go.jp/institute/zassi/backnumber/2023/05/pdf/065-073.pdf

参考文献4:環境省大臣官房総合政策課環境教育推進室「第3回環境教育等推進専門家会議での主な意見(2023/9/21)」(2024年2月18日閲覧)
https://www.env.go.jp/content/000162005.pdf

参考文献5:国立青少年教育振興機構「幼児期における自然体験活動の展開と効果に関する研究(令和元年度調査研究事業)」(2024年2月18日閲覧)
https://myoko.niye.go.jp/result/pdf/r1_10.pdf



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