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Forest Instructor Association of Japan

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2026年5月 木造駅舎への改修プロジェクトの継続について考える

今月は2017年1月にこのコーナーで取り上げた東急池上線の戸越銀座駅の木造化工事の続編にあたる旗の台駅の記事を取り上げました。記事は2022年の再掲ですが、現在も続くプロジェクトから、継続することの意味について、考えてみたいと思います。

■木の駅舎への建て替え
東急電鉄では「木になるリニューアル」というプロジェクトを池上線沿線の駅で推進しています。利用者や地域住民の理解のもと、駅舎やホームを木造に改修し、環境負荷の低減などを目指しています(参考文献1)。東京都内の木材の活用による地域活性化や木材の温かみのある駅空間の創出は、既に戸越銀座駅、旗の台駅、長原駅で行われ、2025年3月からは千鳥町駅、2026年2月からは石川台駅でも工事が始まっています。

■戸越銀座駅の記事の振り返り
2017年1月のこのコーナーでは戸越銀座駅をとリあげ、背景に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が平成22年に施行され、「森林・林業再生基盤づくり交付金」などの公的な仕組みが整備されたことを記しました。また、公共の施設に木材の利用が増えることで、木への親しみが増えることへの期待も記しました。

■プロジェクトの継続性と面的広がり
このプロジェクトの興味深い点は、取り組みが一過性のものでなく、長く継続していることです。賢い木材利用は資源循環型社会の構築に欠かせないものであり、社会に定着させていくには継続が大切です。東急電鉄では池上線に加え新玉川線の駅の木造化も進め、撤去した旧駅舎の木材の活用も進めています(参考文献2)。多くの人が利用する鉄道の駅を基点に面的広がりを見せる取り組みにはこれからも注目していきたいと思います。

■まとめ
地元の木を使う取り組みは鉄道以外にも全国に多くあります。例えば、埼玉県入間市では、環境省との官民連携による「ゼロカーボンシティ入間」として、地元の西川材を用いた家を建てる取り組みが進んでいます(参考文献3)。このような地域の取り組みと、その地域をつなぐ鉄道の取り組みがうまく組み合わさって、活性化していくと良いですね。


参考文献1:東急電鉄NEWS「旗の台駅が生まれ変わった!池上線の「木になるリニューアル」をご紹介 (2026/4/3)」(2026年4月16日閲覧)
https://www.tokyu.co.jp/area/hatanodai/article/arti-01KN38P243N8N3ZV5C54GAQT9W/

参考文献2:東急電鉄株式会社「東急池上線 木になるリニューアルプロジェクト~木材活用による地域連携と資源循環~」(2026年4月19日閲覧)
https://www.jcatu.jp/_files/national_meeting/r5_kouen.pdf

参考文献3:千葉テレプラス「入間市、環境省との官民連携 地元の「西川材」で建てる家(2026/4/8)」(2026年4月17日閲覧)
https://www.chiba-tv.com/plus/detail/2026041492497



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